ハルチカ~ハルタとチカは青春する~ 1話「メロディアスな暗号」の感想です。

アナタが大好きです


「青春する」というタイトルからして青春アニメなのは間違いないと思ってました。しかし、冒頭の血文字みたいなのを書くシーンからはミステリーな雰囲気が漂います。
 なんだよ、ミステリーかよ…………。
 なんてガッカリしていたら、そういう話ではなかった。

 バレー漬けだった日々を脱し、フルートが似合う可愛い女性になろうとする千夏。そんな千夏は、音楽講師の草壁先生に恋をします。先生ルートを進むんですね。その後、音楽室に向かう途中で幼馴染みの春太と再会したことに加え、タイトルからして幼馴染みルートを進むものだと思ってました。
 そして、千夏たちが音楽室にたどり着くと、そこには先生に宛てた手紙と血のように真っ赤な絵の具で黒板に音符が書かれていた? って、全然青春っぽくない件。学園が舞台で、かつ暗号の謎を解き明かす展開は氷菓に近い印象を受けます。とりあえず、青春ではないと断言できる。
 青春アニメを期待していたのでガッカリしていると、まさかの展開が待っていました。
 書かれていた血文字(のように見える)の意味が、
「アナタが大好きです」

 という、まさかの愛のメッセージだった!
 あまーい!! と、一瞬は思ったのだが、よくよく考えるとゾッとします。だって、血を連想させるような文字で「アナタが大好きです」って書かれているんですよ? これを書いた人物は、確実に猟奇的なストーカーではないか……。そう思ったら、青春、ミステリーを通り越してホラーに思えてきました。
 作中では良い風に解釈を進めているのですが、ちょっと無理があるのではないか。
 それでも、教師に対して生徒が抱いてしまった禁断の恋慕を伝える手段として、今回のようなやり方だったからこそ苦悩したであろう気持ちがよく伝わってきます。暗号が解かれなかったらそれはそれで良い。伝わらなくても良い……最後に想いを書き記したい……ただそれだけだったのではないか。そこには、ただ甘いだけではない青春の酸っぱさが赤く彩られたんだと解釈しました。
 よし、

 良い具合にストーカーから脳内変換できた!!

まさか、まさかの展開


 先生に好意を抱いた千夏でしたが、別に先生を好きだと話す、まさかのライバルが出現!?
 その相手は、春太……。
 ちょっw そっちかよwww
 展開からして春太は千夏が好きなのだとばかり思っていました。それがまさかの先生をめぐる三角関係が形成されるだって……。これは予想外過ぎる!
 猟奇的なストーカーで萎え気味でしたが、この近年まれに見る不自然な三角形を前にして俄然興味がわきましたよ。これは良い展開です。

評価:★★★★☆


 序盤はどうなることかと思いましたが、オチが良かったです。
 まさか、幼馴染み(男)がライバルになる青春アニメとか……予想できる訳がない。幼馴染みといったら、普通はその道を進むことこそが王道ルートですからね。恋愛物では幼馴染みが道を阻むことはあるが、阻み方が斬新過ぎました。面白いと思います。
 あとは、結局先生にふられて千夏と春太がくっつく展開にならないことを祈る。
 それはつまらんからな。
 あと、謎解き要素は(精神的に)ライトなものにしてください。お願いします。